冷えずきんちゃん

Column

vol.40 2023.08.18 UP

夏の入浴のススメ

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夏は暑いし、お風呂はささっとシャワーだけで済ませたい!?今回はそんな「夏はシャワー派」のみなさんに教えたい、“夏の入浴” のメリットをご紹介します。夏特有の冷えや、質の良い睡眠に効果的なお風呂の入り方も合わせてご覧ください。

1.入浴することで得られる3つの効果

自宅のお風呂はもちろん、温泉や銭湯など “お風呂文化” が浸透している日本。知らず知らずのうちに「入浴効果」の恩恵を受けています。
さっそく代表的な3つの効果を見ていきましょう。

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①温熱作用
効果:疲労回復・コリや痛みの緩和・リラックス・快眠など
温かいお湯に浸かると血行がよくなり、全身に血が巡るようになるため、新陳代謝が高まります。

②静水圧作用
効果:むくみ解消など
水圧がかかった体は、胴回りでは約3〜5cmも小さくなるのだそう。体の表面だけでなく皮下にも圧力が加わるため、手や足にたまったリンパを押し流してくれます。

③浮力作用
効果:リラックス・緊張緩和など
お湯に入ると体に浮力がかかり、軽く感じられます。普段、体を支えている筋肉や関節を休ませることができます。

2.夏の入浴のメリット

暑い夏は、湯船には浸からずシャワーで済ませたいという人も多いはず。しかし、夏の入浴にはうれしいメリットがたくさんあります。

①血行を促進し、夏の冷えた体を温める

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外は暑さが厳しいけれど、電車やオフィス、お店などはエアコンが効いているため「夏冷え」を感じている人も少なくありません。また、暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取していると、いつの間にか体の芯から冷えてしまったり、血行不良を招いてしまいます。

38℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり入浴をすると、体をしっかりと温めることができます。さらに、「静水圧作用」により血流やリンパの流れが促され、むくみの解消にもつながります。

②暑さに負けない体づくりができる

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発汗には「体の熱を下げる」という役割があります。エアコンの効いた室内でずっと過ごしていると、体温調節機能が衰えてうまく汗をかけなくなります。暑いときに汗をかけないと体の熱を下げることができず、熱中症になる危険性が高まってしまいます。
夏の間も入浴をすることで、汗をしっかりかけるような体づくりを目指すことができます。

③汗や皮脂汚れをスッキリ落とせる

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皮膚の汚れはシャワーでも落ちますが、しっかりと入浴をすると全身の毛穴が開くため、余分な皮脂汚れも落とすことができます。
夏は汗や皮脂の分泌が増える上、化粧直しをしたり、日焼け止めを塗ったりといつも以上に皮膚の汚れが気になる季節。毎日ちゃんと汚れを落として、皮膚を清潔に保ちたいですね。

3.夏の入浴方法

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40℃のお湯に肩まで全身浴
前出のむくみ解消などに効く「静水圧作用」や、リラックス・緊張緩和に効果がある「浮力作用」を得るには、肩まで浸かる全身浴がオススメです。
湯温は40℃くらいに設定し、掛け湯をしてお湯に慣れたら、10~15分程度浸かりましょう。温熱効果も高まり、血流アップにも◯。 肩まで浸かるのが難しい方は、半身浴でもOKです。

熱さが苦手な方は38℃のお湯にゆっくりと
ぬるめのお湯の方が良いという方は、体温より少し高い38℃のお湯で20分ほど浸かりましょう。ぬるめの温度だと副交感神経が優位になり、体はリラックスモードへ。質のよい眠りにつながります。

時間がなくて入浴ができないという場合には、洗面器などにお湯を入れて、足先(くるぶしくらいまで)を温めながらシャワー浴をしましょう。シャワーだけでは得られない温熱効果によって、疲れが取れやすくなりますよ。

入浴は就寝の1〜2時間前に

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心地よい眠りにつくためには「入浴する時間」も大切です。理想は就寝の1〜2時間前くらい。入浴後、体の表面から熱が取れていくと、深部体温※が下がり、自然と寝つきが良くなります。

※深部体温とは?
深部体温(しんぶたいおん)とは体内部の温度のこと。この深部体温を下げることにより、人は体内部の機能を休め、入眠モードに入ります。赤ちゃんが眠い時に手足が温かくなるのは、末端から熱を放出して、この深部体温を下げているからと言われています。
就寝前に入浴をすることで、温まった体から徐々に熱が取れていき、自然と心地よい眠りにつくことができるのです。

入浴の前後に水分補給

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入浴の前と後に、コップ1〜2杯程度の水分補給をしましょう。
ここでおすすめなのは水や白湯などの常温以上の飲み物です。喉越しの良い冷たい飲み物は、体を一気に冷やしてしまいます。
また、コーヒーやお茶などカフェインがある飲み物や、ビールなどのアルコールには利尿作用があるため、余計に体内から水分を奪ってしまうのでNG。

夏は熱中症のリスクもあるため、くれぐれも無理をせず、自分の体調に合わせて入浴時間を調節してくださいね。
また、夏は日焼けや虫刺され、あせもなどの皮膚トラブルが多いもの。皮膚に炎症がある場合には入浴は控え、専門医に相談しましょう。

4.お風呂を楽しむコツ

入浴のメリットはわかったけれど、やっぱり暑いし長くは浸かれない...という方には、以下の方法もオススメです。

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クールタイプの入浴剤を使う
ドラッグストアや雑貨店では一年中多くの入浴剤が並んでいますが、夏になるとクールタイプの入浴剤が登場します。
ひんやり爽やかな湯当たりが体感できるので、暑い日でも入浴時間が楽しくなりそうですね。

お気に入りの香りを使う
ゆったりリラックスした入浴を楽しむには “香り” も大切。
ハーブ系の爽やかな香りや、柑橘系の香りを使えば、スッキリとした気持ちでバスタイムを過ごすことができます。入浴剤以外にも、精油(エッセンシャルオイル)の利用も◎。
精油の詳しい使い方はこちら

いかがでしたか?
夏でも湯船に浸かることで、夏冷えした体を労ったり、素肌を清潔に保つことができます。元気に夏を乗り切るためにも、まずはできる日を見つけて、入浴習慣を身につけていきましょう。

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