冷えずきんちゃん

Column

vol.53 2024.02.26 UP

冬の手荒れは「冷え」が原因?

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冬になると、手や指先がカサカサ、チクチク...さらにはひび割れしてパックリ。こんな「手荒れ」にお悩みの方も多いはず。
実はその手荒れ、乾燥だけでなく「冷え」が原因になっているかも。
手は、体の中でも特に目に入る部位。だからこそ、しっかりとケアをしていきたいですよね。
そこで今回は、冬に起きやすい手荒れの原因と対策、予防方法についてご紹介していきます。

1.冬の「手荒れ」その原因は「冷え」だった?

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手は、もともと皮脂を分泌する皮脂腺が少ないため、乾燥しやすいと言われています。さらに、手は体の中でも日常生活で特に酷使している部位。
紙や段ボール、ガムテープなどを使うときや、キーボードのタイピング、スマホ操作のときに発生する、微量の電流や熱、摩擦など、外部からの刺激によっても手荒れを引き起こしやすくなります。

また、冬の寒い時期は血管を収縮し、血圧を高くさせることで、体温を一定に保っています。
血管が収縮すると、手先まで血液が行き渡りにくくなり、末端は冷えやすくなります。
手先が冷えることで、肌のターンオーバーが鈍くなり、皮膚のバリア機能も低下。角質が硬くなり、カサカサとした手荒れやひび割れ、あかぎれなどへ悪化していくのです。

さらに、手洗いや消毒などの日常的な習慣も手荒れの原因となります。
お湯を使うと、手の皮脂が必要以上に取れてしまったり、風邪予防などで使うハンドソープや消毒液によっても手は乾燥していきます。

2.「保湿+マッサージ」で血行促進

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冬の手荒れにおすすめしたいのは、ハンドクリームを用いたハンドマッサージです。
「どのハンドクリームが自分に合っているの?」「どこを見て選んだら良いの?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
ハンドクリームの種類をご紹介した後に、効果的なマッサージ方法を解説していきます。

◯ハンドクリームの種類
<高保湿>
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されています。手肌の乾燥が特に気になる方におすすめです。

<ビタミン配合>
ビタミンE、B2などが配合されています。特に、ビタミンEには血行を促進する効果が期待できるといわれています。軽度の手荒れの場合におすすめです。
※ひび割れやあかぎれが悪化している場合は、皮膚科を受診しましょう。

<尿素配合>
硬くなった角質を柔らかくする働きがある尿素が配合されています。乾燥して手肌のゴワつきが気になる方におすすめです。

<ヘパリン類似物質配合>
高い保湿力と血行促進に効果的なヘパリン類似物質が配合されています。慢性的な乾燥肌にお悩みの方におすすめです。

◯血行促進ハンドマッサージ
ハンドマッサージは、血行をよくするだけでなく、ハンドクリームをなじみやすくする効果も期待できます。手の冷えや乾燥が気になるとき、スキマ時間にぜひトライしてみてください。
※ご紹介するマッサージは一例です。

STEP1
ハンドクリームをたっぷりと手にとり、手のひらで包み込むようにしてクリームを温めます。

風門

STEP2
クリームを手の指のしわに沿って、一本一本を反対の手でにぎるようにして回転させながら、付け根〜指先までゆっくりと塗り込んでいきます。

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STEP3
ハンドクリームをさらに足し、手の甲と手のひらを重ねるように円を描いて塗り込みます。
人差し指と親指の付け根部分にある「合谷(ごうこく)」というツボも冷え対策に効果的。
反対側の手で5秒ほど押さえたらゆっくりと離しましょう。

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ケアのタイミングは、手洗いや水仕事の後、お風呂上がり、就寝前など。
水を触ったあとは、タオルでしっかり水分を拭き取ってから行うようにしましょう。

3.日常から手荒れを防ぐ工夫とは?

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日常生活でも少し工夫をするだけで、手荒れを防ぐことができます。おすすめの方法は以下があげられます。

1.水仕事をするときはゴム手袋をはめる
2.低刺激性のハンドソープ、シャンプーを使う
3.洗剤や水を触った後は必ずハンドクリームを塗る
4.手洗いの時はなるべく温水を使わない
5.手洗いの後は自然乾燥させず、タオルで優しく水気を拭き取る(強く擦らない)
6.寒い日の外出時は手袋をつける


冬は一年の中でも特に手荒れがひどくなる季節。日常から保湿をしたり、血流を良くして末端を冷やさないことが大切です。
特に、水仕事をする機会が多い方やパソコン作業をする方は、こまめにハンドクリームを塗ったり、ハンドマッサージも行うことを意識してみてくださいね。

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